センター・部署
薬剤科
私たち池田病院薬剤科は、次の理念・基本方針を掲げ、日々の業務に努めています。
薬剤科理念
「病院理念(笑顔と真心で最良の医療サービスを提供します)のもと、
患者様一人ひとりに寄り添い、
初療時から退院時まで安心・安全な薬物療法を提供します」
基本方針
・顔の見える薬剤師を目指します
・患者の想いを第一に考えた行動に努めます
・薬学的知識と技能を生かした情報提供ができるよう努めます
当院は鹿児島県大隅半島の医療の中心を担う病院として地域医療に貢献しています。薬剤科は、地域の方々への薬に関する手助けができるよう日常業務に励んでいます。入院・外来患者様に関する薬剤の使用についてはもちろん、医療従事者に対しても適切な薬の管理や情報提供を行うことが私たち薬剤師の役割です。当院には、様々な疾患を抱えた患者様が来院されます。その患者様一人ひとりに適した薬物療法が提供できるようそれぞれが目標をもって日々研鑽しています。
薬剤科概要
スタッフ | 薬剤師 | 11名(男性7名、女性4名) |
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薬剤師助手 | 5名(女性5名) | |
認定薬剤師 | NST専門療法士 | 1名 |
救急認定薬剤師 | 1名 | |
日本災害医療支援薬剤師 | 1名 | |
認定実務実習指導薬剤師 | 2名 |
業務内容
調剤・監査業務
入院および一部の外来患者様の薬を準備します。当院では外来患者様の薬は、原則、院外処方となっています。医師からの指示が処方箋・注射処方箋として発行され、処方箋をもとに調剤を行います。担当の薬剤師が、まず処方内容に間違い(疑義)がないかを確認します。具体的には、用法用量に間違いがないか、併用薬との相互作用に問題はないか、禁忌薬が処方されていないかなどの確認を行います。問題がないことを確認し、処方箋をもとに薬の取り揃えを行い、正しく調剤されているかを再度確認した後に患者様のもとへ届けます。
注射調剤業務
入院患者様の注射薬は、薬剤科で患者様毎に一施用ごとにセットし病棟へ払い出しを行っています。医師から処方された注射処方箋をもとにセットを行い、正しく薬が取り揃えられているか、配合変化に問題はないか、投与速度に間違いはないかなど確認を行います。高齢者や腎機能が低下している患者様へは投与量の調整が必要です。抗菌剤など、腎機能により調整が必要な薬剤が処方されている場合は、検査値から投与量のチェックを行います。特定抗菌薬ではソフトを用いたTDM(血中濃度モニタリング)により処方量の提案を行い、患者様に適切な投与量となるよう努めています。
注射薬混合調整業務
当院では多くのがん患者様の抗がん剤による治療をおこなっています。薬剤師は病院で使用する全ての抗がん剤の混注を行っています。曝露対策としては、安全キャビネット内での抗がん剤調製、また、閉鎖式接続器具を用いた抗がん剤の調整により、安全な無菌調製・抗がん剤投与ができるよう努めています。
薬剤管理指導業務
患者様に安心して服薬・治療を受けていただくために、新規薬剤が開始されるときなどはベッドサイドで薬の効果や服用方法のほか、副作用・使用上の注意などを説明しています。また、必要時は退院時にも服薬指導を行い、退院してからも安心して薬を服用していただくよう指導・説明を行っています。
病棟薬剤業務
病棟では、医師や看護師をはじめとする多くの職種と連携して、患者様の入院から退院まで安全で効果的な薬物治療ができるよう取り組んでいます。
入院時には初回面談を行い、薬の服用状況や、市販薬・健康食品の使用状況、副作用・アレルギー歴の確認などを行い、入院中も適切な服薬管理ができるよう努めています。また治療で使用されている薬の効果がでているか、副作用がでていないかを確認し、必要に応じてその内容を医師に伝えて薬の処方設計や提案をしています。
チーム医療にも参加し、緩和ケア、感染管理、栄養サポート、救急治療など他職種と連携し、薬剤師の専門性を生かした処方提案などを行っています。
医薬品情報管理業務
医薬品を効果的かつ安全に使用するために、薬に関する情報を収集して医療スタッフ(医師、看護師、他の医療従事者)に情報提供しています。また、患者様に効果・服用方法・副作用などの情報を提供しています。
このように、当薬剤科では『薬の専門家』として知識を深め、「薬」を通して患者様により質の高い医療を提供できるよう努めています。