リハビリテーションセンター

地域リハビリテーション

池田病院は 地域におけるリハビリテーションの中核となる機関として,鹿児島県より肝属圏域地域リハビリテーション広域支援センターに指定されています。肝属圏域とは、鹿屋市、垂水市、肝付町、東串良町、錦江町、南大隅町の2市4町を対象として活動を行っています。活動指針は、障害のある方、高齢者やその家族が住み慣れた地域で、一生安全に、その人らしく、いきいきとした生活を送るために支援する事です。

地域住民への支援

1.講演会や講座
  1. 健康増進を目的としたノルディック・ウォーク普及啓発イベントの開催
  2. 通いの場を中心とした支援。日常生活で困っている事への対処法、運動指導などの出前講座

(ノルディック・ウォークの活動)

(出前リハ講座の様子)
2.介護予防に向けた活動
  1. 各市町で企画している地域住民を対象とした介護予防教室への参画
  2. 介護予防教室終了後の定期的なサロンへの支援

(鹿屋市の介護予防教室)

(サロンへの支援)
  1. 自宅でも出来るオリジナル体操「いけだカンパチ・元気びくす」
3.リハビリテーションの普及啓発

令和2年8月〜令和3年7月
「自宅で出来るリハビリテーション」というテーマで毎月 最終火曜日 9:05より放送中。

聞き逃した方もいつでも視聴可能♪

FMかのや(77.2MHz)『おおすみおはようラジオ!』

第12回「生活不活発病の予防」
令和3年7月
第11回腎臓リハビリテーション
令和3年6月
第10回リハビリテーション栄養
令和3年5月
第9回ガンリハビリテーション
令和3年4月
第8回高次脳機能障害のリハビリテーション
令和3年3月
第7回運動器リハビリテーション
令和3年2月
第6回認知症リハビリテーション
令和3年1月
第5回呼吸器リハビリテーション
令和2年12月
第4回災害リハビリテーション
令和2年11月
第3回心臓リハビリテーション
令和2年10月
第2回摂食嚥下リハビリテーション
令和2年9月
第1回脳血管リハビリテーション
令和2年8月

介護従事者への支援

1.地域リハビリテーション研修会
  • 【テーマ】
    軽度認知症の生活障害や残存能力の特徴とそれを活かした支援
  • 【テーマ】
    生活行為向上マネジメントの実際
    〜活動と参加に焦点をあてたマネジメント〜

研修会 案内資料(pdf)

2.出前講座
  • 【テーマ】
    脳トレと運動
  • 【テーマ】
    腰痛を予防するために

出前講座申込資料(pdf)

関係機関との連携

1.地域リハビリテーション連絡協議会の開催

(地域リハビリテーション連絡協議会風景)

(地域リハビリテーション広域支援センター長あいさつ)
2.作業部会の開催
3.地域ケア会議へリハビリテーション専門職を派遣

多職種が連携し、高齢者の自立した日常生活の支援、介護予防、要介護状態等の軽減を目的とした地域ケア会議の開催を推進するためリハビリテーション専門職を派遣している。

災害への支援

当院のリハビリテーションセンターにはJRAT(Japan Disaster Rehabilitation Assistance Team:大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会の略称)に任命された災害支援を行う療法士が所属しています。JRATとは東日本大震災後、新たな大規模災害に備えて全国規模に形成された支援チームのことです。2020年4月1日より名称を一般社団法人 日本災害リハビリテーション支援協会に変更し、同時に法人登録致しました。現在、47都道府県に地域JRATとして組織されています。(鹿児島JRATは2018年に設立)

超高齢社会となる日本において災害時に起こる被災者・要配慮者等の生活不活発等や災害関連死を防ぐ活動のことを災害リハビリテーションといいます。リハビリテーションの視点から医者や看護師、リハビリテーション専門職が組織的に支援を行い、被災者・要配慮者などの早期自立生活の再建・復興を目指しています。 (2019.4  JRAT)。

1.当院での災害リハ活動実績
〇2016年4月熊本地震

5月27日〜30日の3泊4日、理学療法士2名と作業療法士1名、長野県から派遣されたリハビリテーション医師も含め4名で活動しました。当時はライフラインも回復していました。活動内容は各避難所を回り、要支援者の状態確認や避難所の環境調整を実施するなど様々でした。

〇令和元年8月の前線に伴う大雨(九州北部・佐賀豪雨災害)

令和元年8月27日から8月29日に降り続いた雨による九州北部・佐賀豪雨災害に対して、9月6日から9月10日までJRAT-RRT(JRAT-初動対応チーム)の第2陣として災害支援活動に参加しました。佐賀県の活動本部にて事務作業を中心に実施しました。派遣されるチームへの事務連絡や次の派遣場所の調整、要支援者の情報収集からまとめまで本部での業務調整役としての仕事を行いました。

〇令和2年7月豪雨災害

鹿児島県でも1時間に100ミリを超える雨が降ったことで、浸水被害や土砂崩れが各地で起きました。新型コロナウイルスの影響もあり、避難所を回るなどの活動は控え、鹿児島RRTで連絡を取り合い、情報収集のみ実施しました。避難所もいくつか開設されていましたが、浸水被害が落ち着いたことで、徐々に避難所も集約されていきました。

2.リハビリテーションの観点から災害に備えること

鹿児島県は桜島もあり噴火の恐れ(火山灰や噴石)、地震や豪雨によるシラス台地の土砂災害、夏から秋にかけての台風の影響など様々な災害が起こりうる可能性の高い『災害県』とも言われています。
避難所での生活や災害により外出ができないことで、『動けない・動かない』という悪循環が生じて全身の機能が低下してしまうことが予想されます。それが生活不活発病へつながります。普段からの健康づくりや、災害時にどのようにすれば生活できるかを考えておくことが重要です。災害時の対応を家族や地域住民で話し合っておくことも大切です。

〜災害に備えることのまとめ〜
  • 自身の病気のことを周囲の人に知ってもらう、伝えることができる
  • 家族や地域の人との繋がりを大切にする
  • 普段から災害に備える心構え、準備、災害に備える体づくりをする

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