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変形性膝関節症

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年をとると、骨折しやすくなったり関節が痛くなったりすることが多くなります。

こうした骨や関節の病気がきっかけで寝たきりになるお年寄りがとても多いのです。特に、冬場寒くなると体を動かすことが億劫になりがちですが、そうならないための予防法を、ぜひ実行してほしいものです。

原因

太り気味で、若いときからよく運動していた人に多いのが、変形性膝関節症です。男女どちらのお年寄りにも起こります。

年をとると、互いに向き合っている膝関節がすり減ってすべりが悪くなります。そして、軟骨のへりに余分な骨が出てきたりして、骨のかたちが変わってきます。関節であればどこに起こってもおかしくないのですが、日本人の場合、症状が現れるくらいにひどくなるのは、膝がいちばん多いのです。

症状

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関節の動かしはじめ、たとえば立ち上がるときや歩きはじめに痛くて、少し歩き続けると痛みはなくなります。しかし、長く歩くとまた痛くなり、翌朝まで痛みが残ることもあります。寒いと痛くなり、温めたり、静かにしていると楽です。

生活上の注意
1.基本は膝に負担をかけないこと

日ごろ、知らず知らずのうちに無理をして膝をいじめてはいませんか? 何気ない習慣や不用意な行動がじわじわと関節軟骨の磨耗を進めてしまいます。膝をいたわる生活習慣を心がけましょう。

1)肥満は大敵です

平坦な道を歩くだけでも膝には、体重の約3倍もの負担がかかっています。ということは、体重が3キロ増えると膝への負担は9キロも増えることになるわけです。女性の場合、閉経後にエストロゲン(ホルモン)の分泌量減少にともない骨量が激減します。カルシウムの摂取目標1日600ミリグラム以上をクリアした栄養バランスの良い食事をとりましょう。

2)余計な荷物を持って歩かない

重い荷物を持つと、膝にとっては結果として体重が増加した状態になります。特に、デパートなどでのだらだらショッピングはおすすめできません。たくさんの買い物をするときは、家族と一緒に出かけたり、ショッピングカートを使うなど、ひとりで重い荷物を持たなくてすむ工夫が大切です。

3)階段では手すりを利用しましょう

階段の昇り降り時には体重の6〜7倍もの力が膝にかかってしまうので、手すりを利用しましょう。

4)痛みがあるときは、恥ずかしがらずに杖などを使用しましょう

杖をつくと膝への負担が軽くなり、痛みを和らげることができます。このとき、杖は痛む脚の反対側の手に持ちます。痛む脚にかかる重さの6分の1を杖が支えてくれます。

5)激しい運動は避けましょう

適度な運動は脚の筋力保持のためにとてもいいことです。でも、無理をすると膝への負担が増し逆効果となりかねません。

6)正座は避けましょう

正座は本来、膝にとってはとても不自然なスタイルだといえます。特に、正座したあと立ち上がるときに膝に大変な負担がかかります。正座をすると膝が痛い場合は正座を避けましょう。

7)トイレは和式より洋式を

正座と同よう、膝にとって和式トイレは好ましいスタイルではありません。

2.痛みを和らげるために…

常に、膝を痛みが起きにくい状態に保つ努力が大切です。それには、何といっても膝の保温と脚の筋力アップが効果を発揮します。

1)保温

膝を温め血行を促すことにより、痛みはずいぶん緩和されます。

  • 入浴時には熱すぎないお湯でよく温まりましょう。
  • 温湿布、カイロ、蒸しタオルなどを利用するのもいいでしょう。
  • 冬には暖かい服装を心がけてください。また、スカートよりはスラックスがおすすめです。
  • サポーターや下着などで保護するのもひとつの方法です。
  • 夏には、冷房のかけ過ぎに注意しましょう。
2)脚の筋肉を鍛える

脚の筋肉はとても衰えやすく、使わずにいると筋力は弱る一方です。日ごろから適度に運動を習慣づけ、筋力の保持・強化につとめることが大切です。膝に無理がかかりにくくなり、痛みや腫れの軽減が期待できます。入浴後など、膝がよく温まっているときに行うのが効果的です。「無理のない適度な運動」の判断は非常にむずかしいものですが、翌日にまで疲れが残らないことを目安にすると良いでしょう。

こういった運動の他に、サイクリングや水泳、散歩などもいいでしょう。

おわりに

最後に、ご自身で膝をみるときの観察ポイントを4つ紹介しておきます。

  • 動き始めに膝が痛みますか?
  • 膝が腫れたり、熱っぽい感じがしますか? また、他の関節はどうですか?
  • 膝を動かすとひっかかりを感じたり、急に力が入らなくなったりしませんか?
  • 靴の底が内側だけ(あるいは、外側だけ)かたよって減ったりしていませんか?

こういった症状を観察したときは、医師に相談し治療を受けることをおすすめします。今回は変形性膝関節症をテーマに、症状の軽快や進行防止のための日常生活における注意と運動についてお話ししましたがご理解していただけたでしょうか。より健康な暮らしのためにご活用ください。

 

 

 

 

 

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